団体について

 特定非営利活動法人佐原アカデミアの理念

 NPO法人佐原アカデミア(まちぐるみキャンパス)は、佐原の歴史・伝統・文化を「地域の自治」の観点から再評価していくことを基軸としながら、これまで市民の力で育んできたまちづくりの変遷を形あるものとして可視化するとともに、持続可能な地域づくりの媒介役を担うことを目的としている団体です。

 佐原というまちには、「ひと」と「もの」に満ち溢れた地域の魅力があります。かつて利根川を介して花開いた江戸との関係は、河港商業都市=佐原の地に多くの人的・物的交流をもたらし、佐原河岸という地域経営を独特な形で確立させました。また、町衆の代表でもあった伊能忠敬翁などの先人達が育んだ生活文化は、地域の人々を慮るリーダーシップと、郷土愛に満ちた自治のまちづくりを作り出してきました。

 さらに日本遺産として、関東初の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている歴史的町並みや、ユネスコ無形文化遺産に登録されている佐原の山車行事などは、町衆のまちとして江戸時代から培ってきた数多くの営みの結晶であり、地域の誇りとして存在しています。

 佐原は、これらを受け継ぐという先人たちの強い意志に導かれながら、新たなまちづくりに挑戦し続けています。数々の歴史・伝統・文化は、今日においては「地域資源」として、まちづくりの原動力になっています。これまでも、多くの市民活動団体等が連携・協力し、その活動自体を「まちづくり型観光」という名の新しいスタイルの観光をめざし、取り組んできました。これらの活動を展開する上で、先人たちのまちづくりを形あるものとして残し、市民と共有することは、観光のみならず、まちづくりの深化・発展につながるものと考えています。

 これからは、さらに地域内外に開かれた協働のまちづくりに本格的に挑戦していくことが求められています。近年は、佐原の多様な文化的資源が注目されてきており、本法人の活動としても、その価値を開花させていく橋渡しを通し、郷土愛やまちづくりの機運を醸成していきたいと考えています。特に、「まちなか」をキャンパスとしながら、研究・教育・体験・交流などを通じて、さまざまな課題に取り組む人たちに「場」を提供していくことによって、佐原のまちが本格的な協働の先進地になっていくことをめざします。すでに。地域資源を多角的に活用して集客や交流を発展させていく観光戦略の構築、芸術家をはじめとした文化を担う若手人材への活動・学習機会の提供、学生へのキャリア・チャレンジやインターンシップ、さらには継続的な関与への機会の提供、自治体関係者との政策交流、大学などの研究機関や企業との学際的な共同研究や技術開発などは動き出していますし、今後さらに生み出される新たな可能性も含めて、活動の発展が期待されているところです。

 これらの取り組みは、佐原のまちに生きる人々の誇りと未来への意志に強く支えられています。喫緊の課題である少子化・高齢化への対応など、これからの地域社会のあり方を考える上でも、大きな挑戦になっていくところです。様々な知恵と実践が生かされていくことを重視しながら、シビックプライドを持ち続ける人材育成に取り組み、持続可能な地域をめざしていきます。

 

                       特定非営利活動法人佐原アカデミア

                            理事長  大矢野 修

​地域は校舎なき学び舎